ある「ビル停電」の物語

ある「ビル停電」の物語

2016年1月12日、私達はビルの管理会社から、電気設備の年次定期点検を2月14日 (日曜日) 午前11時から午後2時にかけて行うとの連絡を受けました。私達は長年のテスト経験から、何が起こるのかはわかっていましたが、停電をできる限りスムーズに乗り切るためには、なすべき事が沢山あることもわかっていました。

1月18日月曜日私達は最初のミーティングを行い、2015年のテストで得られた主要なポイントをレビューし、オフィス環境に対して今年加えるべき変更について、そしてオフィスの停電に備えて考慮すべき点について話し合いました。このミーティングによって、忘れていた様々な情報が蘇ってきました。例えば、ビルの電源が回復した後に、ファイアウォールがフリーズしたことを思い出しました。それによって多くのシステムが外部からアクセス不能になり、その問題に対処するために上級エンジニアが日曜日に出勤しなければならなかったのです。

1月25日月曜日のミーティングでは、電源の回復後にマニュアルで再起動が必要なシステムと、自動的に再起動させるシステムについてレビューしました。ファイアウォールの行には、潜在的な問題を表す特別なアスタリスク (*) が付けられました。次に、停電前にバックアップしておくべきシステムを洗い出し、バックアップ方法や、万一リカバリが必要になった場合の手順について話し合いました。

2月1日月曜日のミーティングは、停電に先立って2月10日にバックアップを行う (エンジニアがバックアップのためにアサインされます) システムのリストを皆で共有することから始まりました。そして、自動的に再起動させるシステムのリスト、マニュアルでの再起動が必要なシステムのリスト、そしてアスタリスクのついたファイアウォールについて確認し、システムのマニュアル起動とファイアウォールのチェックのために、日曜日の午後2時半にオフィスに来る担当がアサインされました。電源復帰後に、システムが適正に動作しているかどうかをリモートからチェックするエンジニアもアサインしました。

2月8日月曜日は、最後の全体ミーティングで、全ての要件と責任者がレビューされました。また、電源復帰後にプリンタやメール、電話、Webサイトなどをチェックする短いリストが提案され、2月14日のToDoリストに加えられました。これらは現場に来る担当者の仕事になります。

2月14日日曜日午後2時30分 – 自動的に再起動する予定だった全てのシステムとファイアウォールが復帰しました。マニュアルでの再起動が必要なシステムも復帰し、システムに問題が無いことをリモートのエンジニアが確認しました。現場の担当者は、プリンタと電話が動作しており、Webサイトも正常で、メールの送受信ができることを確認しました。

2月15日月曜日にレビューミーティングを行いました。結果は上々で、報告すべき問題は無く、計画通り進んだことが確認されました。

このように、計画は約1ヶ月前から始まり、定期的なミーティングを行い、詳細なToDoリストを作り、責任を割り振り、担当者をアサインしました。全ての計画停電がこのようにうまくいくわけではありませんが、計画を作り、意志決定者を巻き込むことで、問題の発生を防ぐか悪影響を排除することができます。