バックアップ時によく起こるエラーとその理由

バックアップ時によく起こるエラーとその理由

バックアップは、うまくいっている間は担当者に心の平安をもたらします。しかし、バックアップは時々エラーを起こすことがあります。エラーが出たからといって、必ずしもバックアップに失敗したことにはなりませんが、エラーの理由がわからなければ大変不安になるでしょう。

よくあるエラーと、その理由をまとめてみました。

Permission errors (パーミッションエラー)
このエラーは一見、エラーの名前そのものが原因を表しているように見えます。バックアップアプリケーションは、バックアップするデータへのアクセス権を持っているアカウントの元で実行されなければならず、そうでなければパーミッションに関するエラーが起こります。しかし、ファイルやフォルダーが他のサーバーからコピーされたもので、パーミッションが無かったり正しく設定されていなかったりすることがあります。そのようなケースでは、エラーの原因となっているフォルダのパーミッションを手作業で再帰的に変更する必要があります

Read error (読み込みエラー)
読み込みエラーは、データにアクセスするためのパーミッションは適正であるにも関わらず、読み込みに失敗した場合に起きます。ハードウェアの異常が主な原因で、通常はOSのエラーメッセージを伴います。

File size changed during backup (バックアップ中にファイルサイズが変化)
バックアッププロセスの間にファイルが修正されると、このメッセージが表示されます。このエラーはログファイルを扱う場合に多く見られ、バックアップソフトウェアがファイルを読み込もうとしたその瞬間にファイルが書き換えられたような場合に起こります。この場合、コンテンツの正確さには信頼が持てません。このようなケースでは、ファイルの一貫性を確保するために、なんらかの形でスナップショットをとるようにするのが良いでしょう。
Failed to create VSS snapshot (VSSスナップショットの生成に失敗)
このエラーは、VSS (Microsoft Volume Shadow copy Service) がディスクボリュームのスナップショットを生成できなかったときに起きます。VSSがスナップショットを生成するためには、アプリケーション固有の数十ものVSSライターを呼び出す必要があり、処理が非常に複雑で、エラーを引き起こすポイントがいくつもあります。幸いなことに、ほとんどの場合は詳細なログが残されているため、Windows Eventビューアで問題を追跡することができます。そして多くの場合、コンポーネントサービスのひとつを再起動するなどの単純な作業で復旧させることができます。しかし、いくつかのケースで特定のアプリケーションがデフォルトのVolume Shadow Copy Serviceを独自のプログラムで置き換えている場合があり、古いバックアップやアーカイブアプリケーションでよく見られます。これらのケースでは、置き換えられたVSSは適正とはいえず、削除する必要があります。

Path no longer available (ファイルパスが無効)
このメッセージは、同じシステム上に複数のバックアップアプリケーション、あるいはアーカイブアプリケーションが同居している場合に表示されることがあります。バックアップアプリケーションは、一時的なスナップショットを作成してバックアップを行いますが、他のアプリケーションがスナップショットを削除してしまうと、そのスナップショットへのパスがバックアップの途中で消失してしまいます。このタイプのアプリケーションを同じサーバー上で複数動作させることは推奨できません。しかし、もしそれが必要な場合には、これらが別々に動作するようスケジュールすることが大切です。

File locked (ファイルがロックされている)
このエラーが起こるのは、バックアップのためのファイル読み込みに必要なパーミッションは持っているにも関わらず、他のアプリケーションがそのファイルを「排他的ロック (Exclusive Lock)」モードで開いている場合です。この場合、ボリュームのスナップショットが生成されていたとしても、ファイルを読み込むことはできません。このロックモードは、多くの場合MS Officeの一時ファイル (~$ms_office_file) などの一時ファイルで見られます。しかし、いくつかのアプリケーションでは、標準のデータファイルを排他的ロックモードで開くよう誤って設計されているものがあります。このようなケースでは、アプリケーションを止める時間を設定し、その間にバックアップを行うしか方法がありません。

Checksum does not match (チェックサムエラー)
このエラーはハードウェアに問題がある場合に多く起きます。ファイルがバックアップされる時、バックアップされたデータが正しく処理されたかどうかを確認するために、オリジナルファイルのチェックサムが生成されます。エラーが起きた場合、通常はファイル読み込みの際に矛盾したデータが返されたことを意味し、その場合ディスクが故障している可能性が非常に高いのです。